犬を飼う場合月々どれぐらい費用がかかる?初期費用や年間維持費などまとめ

犬の飼育費用コラム
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犬は日本において代表的なペットであり、コロナが蔓延する今とても人気を集めています。
とは言っても、犬を飼う場合には毎月費用が必要になり、それが犬が生きている間一生続きます。

はじめて犬を飼う場合には、具体的にどんなことにどれぐらいの費用がかかるのか…知らない方も少なくありません。

今回は月々必要な金額や初期費用、年間の維持費、そしてその他の要チェックポイントを紹介します。

このページは、

・犬を飼いたいけれど費用総額は分からない方
・はじめて犬を飼う方
・想定外の必要費用について知りたい方

におすすめです。

犬が大好き!大阪在住の管理人のみちくんです。
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犬種によって購入費用(犬の値段)が全然違うので、初期費用が大きく変わってきます。

犬を飼う際にまず初めに必要な初期費用

犬にかかる初期費用

犬を実際に飼い始めると分かりますが、「一度だけ必要な費用」と「毎月必要な費用」があります。
ここでは「一度だけ必要な費用」の代表格である、初期費用について案内します。

犬の登録

生後91日以上の犬の飼い主さんは、自治体に対し、必ずこの登録をしなくてはなりません。
もし購入もしくは譲り受けた時点で91日以上経過している場合には、30日以内に登録をしてください。

畜犬登録と呼ばれることも多くて、詳細は市区町村の役所で確認することができます。
この登録を行うと、鑑札の交付を受けることになり、交付手数料は3,000円です。

狂犬病の予防接種

今でも狂犬病は恐ろしい病気のひとつで、日本では1年に1回の予防接種が義務づけられています。
注射を受けるとそれを証明する注射済票が発行されます。
狂犬病の予防接種と交付手数料の合計はおよそ3,500円になります。

法律では、上記した鑑札と注射済票を犬に装着するよう通達していますが、鑑札と注射済票を飼い犬に装着していないケースも多々見られます。

ちなみに狂犬病は犬だけではなくて、人間にもうつる恐ろしい感染症です。

飼い主だけではなく、散歩中などふとした拍子に犬が誰かを噛むとうつしてしまうこともあります。

混合ワクチンの接種

他にも怖い病気はたくさんあります。
それを予防するために混合ワクチンを打つことになります。

狂犬病の予防接種とは異なり任意ですが、犬にとって脅威となるいくつかの病気を予防できるのは大きな安心材料です。

必要費用はワクチンの種類や接種場所にもよるものの、基本的には5,000円~10,000円と考えておきましょう。

各種飼育グッズ

一般的には「ケージ・トイレ・ペットシーツ・食器・犬用玩具」などが必要になります。
必要最低限のものさえあれば残りは後から買い足せばOKです。
初期費用としての各種飼育グッズは、20,000円~40,000円程度で収まります。

以上が代表的な初期費用ですが、一番気になるのは犬の購入費用かもしれません。
恐らく初期費用の中でも最も高額になると思います。
具体的な犬の購入費用に関しては↓の別項目で詳細を案内しています。

犬を飼うと月々どれぐらい費用がかかる?

犬にかかるランニングコスト

犬を飼うとかかる毎月の費用

犬を飼うと毎月必要になる費用を紹介します。

エサ・おやつ代

大半が「エサ・おやつ代」です。
特殊なドッグフードをあげている場合や頻繁におやつをあげるなど、そういった際には平均相場よりも高くなる傾向にあります。

詳細は↓の項目で紹介します。

動物病院代

他には「動物病院代」も必要なのですが、これは犬の体調にもよるので「0円~10,000円」と見積もっておきましょう。
もちろん大病の場合や薬をたくさん飲まなくてはならない場合などは例外です。

トリミング代

犬は全身から体毛が生えているわけなので、人間よりも頻繁にトリミングをすることになります。
自宅で行う際には0円ですが、大抵の場合はトリミングサロンに通うでしょう。

犬の大きさや希望するヘアスタイル、お店の方針によっても価格相場は大きく異なります。
「3,000円~10,000円」が1回あたりの費用です。

特に夏場は頻繁にトリミングすることもありますし、犬種によっては本当に頻繁なヘアカットが必要です。

高い場合には1ヶ月あたり、2万円に達することもあります。
しかし平均すると数千円で収まることが大半です。

グッズ・アイテム

そして「グッズ・アイテム」も不可欠です。
成長に応じて好みも変わると思いますし、劣化することもあります。
とはいえ1ヶ月「~3,000円」程度でしょう。

犬を飼っていればどこかに連れて行ってあげることもあるはず。
ドッグランの入場費用や犬同伴OKのカフェなど…
こちらも1ヶ月「~3,000円」ぐらいの出費でしょう。

毎月必要になる費用の合計金額は、「2万円程度」と考えておきましょう。

ドッグフードの月々の相場

上記の「エサ・おやつ代」の大半を占めるのが、毎日複数回あげるドッグフードです。
格安の商品もあれば、こだわり抜いた食材や味が自慢の高級フードもあります。

その他にも特定の病気を抱えている犬のためのドッグフードもあり、千差万別、費用も大きく異なります。

平均してみると1ヶ月「4,000円程度」が一般的です。

初期費用・年間維持費も要チェック

犬種ごとの維持費

初期費用は飼う犬種によって大きく異なる

上で説明した初期費用の多くを占めるのが「犬の購入金額」です。
お店の方針や子犬の年齢などによっても異なりますが、やはり金額は犬種によって違ってきます。

街中でよく見かける犬を中心に紹介します。
※平均金額が安い順

マルチーズ

  • 5~20万円

柴犬

  • 7~25万円

ミニチュアダックスフンド

  • 8~25万円

ゴールデンレトリバー

  • 10~30万円

シーズー

  • 10~30万円

ポメラニアン

  • 12~30万円

チワワ

  • 15~30万円

基本的によく見かける犬種は手頃な金額であることが多いです。
逆に、サモエドやイングリッシュブルドッグは、50万円を超えることも多く、100万円に達することも少なくありません。

犬を飼い始めようと思っている方は月々の予算に恐らく余裕があると思います。
しかし犬種次第ではいきなり予算オーバーになる…ということもあるので注意してください。

年間維持費は?

犬を飼った場合の年間維持費については、毎月必要な平均金額が「2万円程度」の他に、イレギュラー的にかかってくる費用もあります。
代表的なものは動物病院における診察や治療費、想定外のご褒美などが挙げられます。

飼い主さんの意向や大まかな予算、そして犬種によっても異なるものの、必要金額は意外と大きいです。。

その時々の健康状況を見て食べ物を変更させることもあるかもしれませんし、狂犬病の注射は毎年必要になります。

犬を飼っていると想定外の出費はつきものです。

例えばドッグフードの他に市販のおやつや茹でた野菜などを犬に与えることもあるかもしれません。
野菜は決して安い金額ではないので、そのような際には余分に年に数万円はかかってきます。

成長していくと共に、特に子犬のうちはどんどん大きくなっていきます。
犬の服をその都度購入したり、オシャレな首輪や各種アイテムを購入していると、当然年間維持費もかさみますよね。

犬を飼っている飼い主さん同士と一緒に犬を連れてどこかに行くとなれば尚更です。

ケースバイケースなので一概には言えませんが、「20万円~30万円程度」は毎年必要でしょう。

もちろん病気になった時には想像以上の金額が必要になることもあります。
ペット保険に入っていれば負担は少なくて済むかもしれませんが、人間の場合と同様でいつどんな事態になってお金がかかるか分かりません。

犬を飼う場合に費用について注意すべき点

犬の病院代や保険代などの維持費

犬を飼う際には費用面が気になりますが、実際に飼い始める前に大まかな金額や詳細を知っておけば安心です。
ここでは注意すべき点をいくつか紹介します。

敷金・礼金が高くなるケースも

犬をすでに飼っている状況で賃貸物件に引っ越しをすると、ペットNGのところもあります。
仮に犬がOKでも、別途敷金や礼金が必要になるケースも見られます。
大家さんによって対応は異なるものの、家賃1ヶ月分や2ヶ月分などが多いようです。

一番大変なのは、自分が借りている賃貸物件が犬がNGだと知らずに犬を購入するパターンです。
お金を払ったからといってOKになるわけではないので、犬OKのところに引っ越しすることになります。

注意すべきは、うさぎなどは大丈夫でも犬はダメという場合もあるので、事前確認は必須です。

ペット保険には入るべき?

通常は動物病院での治療は100%負担です。
ちょっとした病気や怪我であれば低料金かもしれませんが、手術や入院を必要とするケースもあります。

あっという間に50万円以上必要になったり、長期的に通院することになりかなりの出費…ということもあり得ます。

ペット保険に入っていれば、その契約内容によって異なりますが、補償してくれるので安心です。
手術や入院以外にも通院だけでも保険金が出るプランもあるので、保険に入ることも検討しましょう。

どんな内容でどれぐらいの費用負担なのか、要確認です。
安いものだと月数百円というプランもあります。

犬の購入費用や初期費用、毎月のエサ代やおやつ代など。
もしもの時の動物病院での診療費や亡くなった後の火葬や分骨費用など、本当に様々な種類のお金がかかってきます。

犬を飼うということは責任ある立場になるわけですから、あらかじめ一生の間にどれぐらい必要か知っておいてください。

大まかな目安は「300万円台中盤」と言われています。
とはいえ、寿命や大型犬か小型犬、与えるエサの種類などによってもかなり違ってきます。
ですから最低でも300万円台は必要で、場合によってはもっとかかることを把握しましょう。

臨時的に必要になる費用には何がある?

臨時的に必要になる費用や必ずしも必要ではないものの、思わぬ出費となるものもあります。
「去勢手術」「避妊手術」「しつけ教室の受講」「家財道具の修理」などの費用が挙げられます。

去勢手術・避妊手術は30,000円~80,000円程度。
しつけ教室は回数や内容によりますが、数千円~数万円。

そして特に小さなうちは家財道具を噛んだりして、無茶苦茶にすることもあります。
買いなおしたり修理をしたり…いろいろと費用がかかります。

そのような費用負担もあり得ることを覚えておきましょう。

まとめ

犬を飼う際に必要な費用について紹介しました。
初期費用や毎月かかる金額、年間の維持費、そして一生涯でいくら必要なのか案内しています。
それぞれの犬種によっての購入金額やその他の例外的な費用についても確認できます。

平均すると一生涯で、300万円台中盤程度必要になります。
ただし飼い主さんの方針や犬種、寿命によっても数字は異なってきますので注意してください。

飼い主さんは責任ある立場にあるので、犬を飼う際には事細かな金額についても把握しておきましょう。

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